#3 今日のドイツ語

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今日は「vielleicht」と「wahrscheinlich」の違いについてお話していきます。

6年ほどドイツに住んでいると、さすがに使い慣れてきた、または使いやすい単語、フレーズなどが存在します。その中でも特に私が多用してしまいがちな「vielleicht」という単語があります。

辞書によると、「vielleicht」は「たぶん」「かもしれない」と訳されます。

これはとても便利な単語で、なんとなくで返事をする、曖昧な答え方をする時にたくさん使っていました。しかしある日、ドイツ人の友人に

間違ってはいないけど、違和感がある…

vielleicht の代わりに wahrscheinlich を使えばしっくりくるけど、でもなぜなのかは説明できない…!

と言われました。

wahrscheinlich」も似たような意味を持っていて、辞書には「おそらく」「大抵」などの意味が出てきます。日本語的には「vielleicht」と大差がないように感じます。

ただ、私は日常で「おそらく」という単語を滅多に言わないので、感覚的に「たぶん」の方が使いやすく「vielleicht」を多用してきました。

良い機会なので改めて調べてみようと思い、最近はたくさんお世話になっているChatGPTに聞いてみました。(語学学習にとても便利なのでおすすめです!)

ChatGPT先生によると…

なぜか「wahrscheinlich」の方が確率が低い時に使うものだと思い込んでいたので驚きでした。(表の正否はドイツ人に確認済みです!)

比較例
1. Vielleicht wird es morgen regnen.
(明日は雨が降るかもしれない。)
→ 根拠はない。憶測のみで言っている。
2. Wahrscheinlich wird es morgen regnen.
(明日はたぶん雨が降るだろう。)
→ 根拠や状況に基づいた推測があって、その可能性が高いと考えている。

根拠があるかないかによって答え方が変わってきますね。

Akine
Akine

また、もう1つ重要なポイントとして、答える内容が自分自身についてなのか、他の第3者についてなのかも関わってきます。

例えば第3者が介入する場合は、確実性によってどちらの単語も使い分けることができます。

比較例
1. Vielleicht hat er das vergessen.
(彼はそれを忘れたのかもしれない。)
→ 根拠はない。憶測のみで言っている。
2. Wahrscheinlich hat er das vergessen.
(彼はたぶんそれを忘れただろう。)
→ そう答える根拠があって、可能性が高いと考えている。

私が友人に尋ねられた場面では、「これはもう捨てちゃっていい?」と聞かれて、私は「たぶん(大丈夫)」と言いたくて「vielleicht」を使いました。

しかしこの場面での答えは私自身で決められる(第3者が介入しない)ことだったので「wahrscheinlich」が自然な回答とのことでした。自分に関する話で「vielleicht」を使うと相手に「自分のことすらよくわかってないのか」という印象を与える可能性があるということですね。

これが友人の言っていた違和感なんだと思います。

ただし、自分の行動について不確定であることを強調したい場合にはあえて「vielleicht」を使うことも可能です。

Vielleicht komme ich morgen, aber ich weiß es noch nicht genau.

(もしかしたら行くかもしれないけれど、まだわかりません。)

これがまさに「行けたら行く」ですね😂

今日のまとめ

  • 根拠がなく、憶測で話す時、また確率が低い時は「vielleicht」
  • 自分自身について話す場合は、確信度が高いことがほとんどなので、基本的には「wahrscheinlich」を使うのが自然。(ただし自信がない場合やあえて曖昧な可能性を示したい場合には「vielleicht」を使うことも可能。)

このような違いはドイツ語の教科書や語学学校でも教わらなかったので、実際に住んで体感して、一つずつ覚えていこうと思います🥹

それでは、また次回の「今日のドイツ語」でお会いしましょう!

第2回今日のドイツ語はこちら↓

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